2007/11/30

斜視・弱視・色覚異常(色盲・色弱)

【斜視】

生まれつきの病気の場合と遠視の場合とあります。

まっすぐ向いていても目の位置がずれているものをいい、生後すぐから3~4歳にかけて起こることが多く、ほとんどが目の位置の異常によって親が気付きます。

しかし赤ちゃんの場合、目の間の広さの割合と顔の大きさの関係で、寄り目にみえることもあります。

神経支配の異常によるもの、眼筋などの発育異常によるもの、眼筋の麻痺によるものなどがあります。

単に外見的な事柄だけではなく、両目でものをみる機能が発達しなくなるため、早急に受診し、適切な時期に治療を開始することが大切です。

また出生時の低酸素や分娩外傷も要因とされており、幼児期の高熱や心理的な問題などからも起こりうるとされています。

手術療法と、視能矯正法があり、長期間忍耐強く治療を続ける必要があります。

【弱視】

●症状

ものがよく見えません。

ものに目をくっつけるようにしてを見たり、横目で見たりといった行動があらわれます。

●治療

早期治療が大事です。

弱視の治療は6、7歳以降になると治療の効果が期待できないといわれているため、6歳以前の小児のときに治療することが大切です。

視能訓練士による目の訓練や、めがねや眼帯による矯正などがあります。

【色覚異常(色盲・色弱)】

色彩を感知する細胞の機能が低いため、色の識別能力が低い病気です。

●原因

網膜中の色を感じる錐体細胞の機能が、遺伝的に低下していることが原因です。

●症状

色の見え方が通常とは異なりますが、先天性の病気であるため本人には自覚症状はありません。

ほとんどの場合赤と緑の区別が付きにくい赤緑異常です。

日常生活に支障はありません。

色弱は赤と緑の他にも、色の区別ができにくい状態で、ほとんど区別ができない場合を色盲といいます。

本当に色の区別がまったくできず、風景が白黒写真のように見えるのは全色盲といって、きわめてまれです。

●治療

有効な治療法はありませんが、一般的な日常生活をおくる上ではほとんど問題ありません。