2007/12/26

虫歯・ 歯肉炎・哺乳瓶齲蝕症(ほにゅうびんうしょくしょう)

【虫歯】

虫歯菌によって歯に穴が開く病気です。

●原因
ミュータンス菌という虫歯菌が原因ですが、それだけで虫歯になるのではなく、口の中の食べ物のかすを分解し増殖してできた歯垢を放置することで発生した酸によって葉の表面が溶け始めます。

●症状

虫歯が表面のエナメル質にとどまっているうちは症状がありませんが、象牙質に進行して神経に達する穴が開くと痛みをともないます。

1歳から1歳半ぐらいの時期は、上の前歯の虫歯が多く、2~3歳になると食べ物を噛むことで歯が強くなってきますが、生え始めた奥歯が虫歯になりやすいため注意が必要です。

4~6歳になると歯磨きが行き届かない奥歯の間に虫歯ができることが多くなり、6歳ごろを過ぎてはえてくる永久歯は、強くなるまでの間に虫歯になりやすく、12歳前後で生えてくる一番奥の歯も歯磨きが行き届かないことがあるので注意します。

●治療

虫歯は、発見してすぐに歯科医へ行けば、腐食した部分を削りとって充填剤をつめるなどの治療でよくなります。

●予防

食生活の管理や正しい歯磨きの習慣をつけるなど家庭での指導の他に、早期発見の目的もかねて、虫歯ができる前に歯科医に指導を受けるのもよいと思います。



【歯肉炎】

歯肉が細菌によって炎症を起こします。

●原因

歯磨きが不十分なせいで歯と歯茎の間に歯垢がたまって炎症が起きます。

●症状

歯茎が赤く腫れて痛み、 口臭があり、歯磨きの際などに出血します。

●治療

細菌感染には抗生物質を用います。

普段から口の中を清潔に保つことが大切で、痛みや出血があるからといって歯磨きをやめてはいけません。



【哺乳瓶齲蝕症(ほにゅうびんうしょくしょう)】

上の前歯が広範囲にわたって虫歯になります。

●原因

長時間哺乳瓶をくわえてジュースや乳酸飲料などを飲んでいることで、歯が長い時間糖分にさらされていることが原因です。

●症状

上の前歯の表面がざらついて黄色く変色し、進行すると茶色くなってきます。

●治療

症状に気づいたら歯科医に行きます。

●予防

歯が生え始めたら、飲み物をコップで飲むようにします。

また、歯磨きの練習も始めるようにします。