2007/12/12

百日咳

ワクチンを接種していない子どもを中心に、幼児期以下の低年齢層に多い病気です。

1歳未満、特に生後6ヶ月以内は重症になることもあるので注意が必要です。

●原因

百日咳菌という細菌が原因でおこる呼吸器感染症です。

百日咳患者の鼻やのどや気道の分泌物が咳で飛び散り、飛沫感染や物を介した接触感染で人から人へうつります。

●症状

感染してから症状が出るまでの潜伏期は通常7日から10日以内です。

長くても21日を超える事はないと言われています。。

風邪と同じような症状が続き、咳き込むようになります。

激しい咳だけで、熱は出ません。

空気を吸うときにヒューという音が出るのも特徴です。

この症状が3~4週間続き、2~3週間かけて回復していきます。

強い咳だけで、熱は出ません。

夜のほうが激しく咳き込みます。

冬にかかった場合、風邪と間違えやすいので注意が必要です。

乳幼児では無呼吸発作、チアノーゼ、痙攣を生じ大変重篤となります。

●治療

抗生物質のエリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンを使います。

ただし薬を飲んでも、すぐに咳は治まりません。

咳の始まりから2週間くらいが一番症状がひどく、次第に治まります。

完全に治るまで2ヶ月程度です。

●予防

予防接種は三種混合ワクチン(ジフテリア・百ぜき・破傷風)です。

この予防接種を受けられるのは、普通生後3ヶ月を過ぎてからですが、1歳未満(特に生後6ヶ月以内)にかかると重症になることもあるため、生後3ヶ月を過ぎたら主治医と相談します。