主な症状は耳の下の腫れです。片側だけ腫れる場合と、両側が腫れる場合とあります。
熱はあまり高くなかったり、出ない場合もあります。
●原因
ムンプスウイルスによる感染症です。
しかし耳下腺炎は他のウイルスや細菌で起こることもありますので、すべてがムンプスとはかぎりません。
感染経路は空気感染または飛沫感染によります。
●症状
耳下腺や顎下腺などの唾液腺の腫れと痛みをおこします。
潜伏期間は約2週間です。
38℃程度の発熱が2~3日みられることがあり、成人では精巣炎をおこすことがありますが、不妊の原因となることは少ないとされています。
早めに受診し、食事は消化と口当たりのよいものにします。
症状が出ない場合もありますが、まれに髄膜炎・髄膜脳炎をおこすこともありますので、症状の経過に注意するようにします。
●治療
熱や痛みをやわらげる薬を用います。
●予防
おたふくかぜワクチンがあります。
発病防止効果は90%以上といわれています。
◇我が家の場合◇
娘がおたふくかぜにかかったときは、朝起きるとほんとに笑ってしまうほど、頬が膨れていました。
しかし痛みはあまりなかったようで、病気とは思えないほどとても元気でした。
それから半年後、保育園の先生から頬が腫れているようなので、おたふくかぜではないかという疑いがかけられましたが、一度かかったことを伝え、単に頬の肉付きが良いだけだと判明し、娘にとっては乙女心を傷つけらる出来事もありました。
【無菌性髄膜炎】
おたふくかぜや夏かぜのウイルスが原因で、まれに髄膜炎をおこすことがあります。
発熱し、嘔吐しますが、意識がなくなったり、けいれんをおこしたりすることは、ふつうはありません。
後遺症が残ることはほとんどなく、入院して治療します。