2007/12/21

溶連菌感染症

発熱、のどの痛み、発疹などがでます。感染力の強い病気です。

●原因
溶連菌(溶血性レンサ球菌)による感染症です。

鼻水やくしゃみなどの中にいる菌が鼻やのどにはいることで感染するとされています。

食品を介する感染を起こすこともあります。

●症状
38℃以上の発熱とのどの痛みが出現します。

潜伏期間は1~3日間です。

吐き気や嘔吐、腹痛がみられることもあります。

小さな赤い発疹が首や胸から体や四肢にひろがります。

顔の発疹はくちびるの周囲には出ず、口の周りが白っぽくみえます。

舌は赤くぶつぶつしてイチゴのようになります。

合併症としては、腎炎、リウマチ熱、リウマチ性心疾患があります。

●治療
のどに溶連菌がいるかどうかは、簡易キットによる検査で10分間くらいでわかります。

抗生物質を10~14日間飲むと1~2日で熱も下がり、のどの痛みもなくなります。

しかし、薬を途中でやめると、再発したり、腎炎などの合併症をおこすことがありますので、指示通りに最後まで飲みきることが大切です。

【レンサ球菌感染後におこる病気について 】
レンサ球菌による扁桃炎などにかかってから、2週間くらいたってから腎炎などの病気を起こすことがあります。

・急性糸球体腎炎:血尿、尿量が少なくなる、手足や顔がむくむなど

・リウマチ熱:心雑音、心拡大、関節炎、発疹など

先行する症状がはっきりせず、血尿などで気づくこともあります。

このような病気を予防するために、溶連菌による扁桃炎等の場合は、医師に指示されたとおりきちんと薬を飲ませるようにします。