2007/12/18

咽頭結膜熱(プール熱)・伝染性紅斑(りんご病)

【咽頭結膜熱(プール熱)】

夏にプールで感染し、学校で流行することがあることから、プール熱とも呼ばれています。感染力の強い病気です。

● 原因
アデノウイルスの感染で起こり、ノドの痛み、結膜炎、38~39度の熱を伴います。
鼻水、目やに、便などの中にいるウイルスが鼻、のどや眼にはいることで感染するとされています。

潜伏期間は5~10日間です。

●症状
38~39℃以上の発熱が4~5日続き、のどの痛みと眼の充血、痛み、目やになどがみられます。
ふつう、目の症状は片側から始まり、もう一方にもでます。

頭痛、吐き気、腹痛、下痢をおこすこともあります。

潜伏期間は約5~6日で、その症状は2週間位で治りますが、症状が消えた後もウイルスを保有していることがあるので、1か月位はプールに入ってはいけません。

●治療

高熱に対しては解熱剤を使います。

結膜炎に対してはホウ酸水で目を洗い、指で目を触らずに、目やにが出て目を触りたくなったときも使い捨てるティッシュを使います。

予防

・プールで泳いだ後は十分に洗眼とうがいをすることが大切です。

・ハンカチ、タオルの貸し借りはやめます。

・プールのときは健康状態に気をつけ、体調が悪いときは無理をせず見学します。

【伝染性紅斑(りんご病) 】

ヒトパルボウイルスB19による感染症です。

ほほが、りんごのように赤くなるため、りんご病とよばれています。

発症前の時期の感染力が最も強く、発疹がでてからの感染性は、ほとんどないとされています。

●原因

鼻水やくしゃみなどの中にいるウイルスが鼻やのどにはいることで感染するとされています。

潜伏期間は7~18日間です。

●症状

顔の両ほほに赤みの強い紅斑が出ます。

からだや四肢にも、レース模様の赤い発疹が左右対称に出ます。

発疹はかゆみがあり、7~10日間で消えますが、温度や日光の影響で再び出現することもあります。

発疹が出る前に微熱がみられることがあります。

特に成人女性がかかった場合、膝や腰の関節痛もみられます。

治療特別な治療はなく、かゆみどめなど症状に応じた治療を行います。

●予防

ワクチンはありません。