2008/06/23

夏型過敏性肺炎

ジメジメする梅雨の季節に増えるカビ。

見た目が悪いのはもちろんですが、空気中に漂う胞子が増えすぎると
アレルギーやぜんそくを引き起こすこともあります。

そして梅雨で体調を崩しやすいこの季節、咳や微熱が長引くようなら注意
が必要です。

夏風邪とばかり思っていたら、アレルギー性の肺炎に罹っているケースも
あるのです。

●原因

「トリコスポロン」というカビが、風呂場や脱衣所の腐った木枠
台所の水漏れ個所 洗濯機の付近など、自宅の水回りに発生し
繁殖したカビの胞子を吸い込むことで 発症します。

●症状

家に帰ると症状が重くなる、家から離れれば軽くなるという
居場所によって 症状の程度が変化するのが大きな特徴です。

ひどくはないが咳が出る、漠然とした風邪症状がある、などのように
専門医でないと風邪とまったく見分けがつかないので厄介です。

しかもカビが繁殖する夏季を過ぎれば自然と症状が消えてしまうため、
知らずに毎年繰り返していている人も多いのです。

何年も続くと、体質によっては呼吸困難を引き起こす 肺線維症を
招く恐れもあります。

●治療

一番の治療法は原因のカビの根絶です。

除菌剤でふき取ったり、表面を覆うだけでは効果がないので、
発生源をつきとめたら腐木を取り除き、徹底した修繕やリフォームが必要です。

◎ひどくはないが咳が出る

◎息苦しさがある

◎微熱が2週間以上続いている

◎漠然とした風邪症状がある

◎旅行や出張へ出かけると治る

◎会社から家へ帰ると調子が悪い

◎週末自宅で過ごすと症状が重くなる

◎毎年6~10月に限って症状がでる

いくつも当てはまるようでしたら専門医の受診をお勧めします。