2007/11/21

中耳炎 ・ 鼻出血(鼻血) ・ 耳垢

子供の場合、風邪をひいたのをきっかけに発病することが多く、治りきらないまま放置すると慢性中耳炎や滲出性中耳炎に移行することがあります。 ●原因中耳炎は鼻の奥にいる細菌が耳管を通って中耳に感染すると起こります。 ●症状中耳部分にある中耳腔という空洞が炎症を起こし、うみなどがたまってしまいます。 ●治療抗生物質を使って、中の細菌を殺します。 痛みや熱があるときは解熱鎮痛剤も使います。 またうみがたまって症状が重くなった場合、鼓膜を切ってうみを出すことがあります。 鼓膜はすぐに再生するので、耳が聞こえなくなるようなことはありません。 切開してうみなどを出してしまうと、痛みや熱がとれて楽になり、治りも早いです。 完全に中耳炎が良くなるまで、抗生物質などの治療を続けることが大切です。 きちんと治しておかないと、中耳炎がすぐに再発したり、水がたまる滲出性(しんしゅつせい)中耳炎になってしまうこともあります。 【鼻出血(鼻血)】 子供の繰り返す鼻血の原因の大半は、血管が切れやすくなっていることです。 小児(子供)の場合、鼻の入り口からすぐのところに、キーゼルバッハ部位と言う血管が集まった部位があります。 そこの血管が切れるために起こる鼻血がほとんどです。 繰り返すようなら耳鼻咽喉科で止血の処置(血管の凝固術)をしてもらいます。 血液が固まりにくい病気(血友病など)や鼻内または上咽頭の腫瘍などからの出血があります。 まれな病気ですが、怖い病気ですので鼻血を繰り返す場合は、耳鼻咽喉科できちんと鼻血の原因を診断してもらって下さい。 ●治療 鼻血が出たときは、腰掛けて少しうつむいた姿勢で、脱脂綿などを少し湿らせて棒状にして、鼻の穴に押し込み、上から小鼻を押さえます。 普通の鼻血ならば、5~10分も圧迫すれば止まります。 脱脂綿を何度も抜いたり、入れたりするのは逆効果です。 鼻血は、鼻をかんだ時におきやすいのですが突然出ることもあります。 アレルギ-性鼻炎や鼻の入り口に湿疹や炎症(鼻前庭炎)がある子どもは、鼻がかゆくていじるために鼻血が出やすくなります。 鼻炎や副鼻腔炎による粘膜の炎症や、鼻中隔彎曲症、外傷なども鼻出血の原因になります。 激しい鼻出血をくり返すときはまれですが、鼻の腫瘍のこともあります。  顔面の外傷で鼻血が止まらない時は、はやく耳鼻科を受診してください。 また、じわじわと続く鼻出血や、歯ぐきからも出血する場合、そして少しのことで皮膚に青あざができるような場合は、血液の病気も疑われますので、くわしい検査が必要です。 【耳垢】 子どもの耳の器官は小さく、耳あかがなかなか取りにくいものです。耳あかがたまりふさがってしまうと、耳の聞こえも悪くなるので、耳鼻科で取ってもらいます。 ◇我が家の場合◇ 娘が全然耳あかを取らせてくれないので、3歳の時、初めて耳鼻科を受診しました。とても大きな黒っぽい耳あかが取れてびっくりしました。耳の聴こえにも多少影響があるようですので、耳掃除を嫌がるお子さんは、定期的に耳鼻科を受診されるのがよいかと思います。